【確定申告ソフト】freee会計は個人事業主におすすめ?機能・使いやすさ・評判を徹底レビュー

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この記事では青色申告するフリーランス対象の確定申告ソフトfreee(スタータープラン)」を紹介します。

コギト

簿記がわからない初心者に特化しているのが売り。

確定申告ソフトの大手にはfreee会計以外にもマネーフォワード クラウド確定申告やよいの青色申告オンラインがありますが、freeeは2番目のシェアです。

フリーランスさん

オシャレでメルカリっぽい使いやすさがある。

この記事では私コギトと同じ以下のような方を想定してお話していきます。

  • 複雑な会計(実店舗・雇用)がない
  • 個人事業主(法人ではない)
  • 青色申告をする
コギト

個人でも法人でもどのプランでも会計ソフトの使用感は基本同じです。

フリーランスだけでなく、会計ソフトのブランドをどれにした方がいいのかなと迷っている人は是非この記事を参考にしてください!

実際の画面などをお見せしながら、初期設定から確定申告までの一連の作業の使い勝手や機能をレビューしていきます。

あなたが確定申告ソフトを選ぶ際の参考になれば嬉しいです!

マネーフォワード・弥生・freee、3社を使ってみて比較した記事もありますので参考にしてください。
【徹底比較】個人事業主の確定申告ソフト3社の違い・どれがおすすめ?

確定申告ソフトは無料じゃダメなんですか?
【無料ソフトでもOK!?】フリーランスに最適な確定申告(青色)ソフト

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コギト
  • 40代後半・独身男
  • 大学院修了後一年浪人の後、教員採用試験に合格し18年勤める
  • 職場での人間関係や働き方に疑問を感じ、人生のこれからについて考え直す
  • 2020年コロナがきっかけで副業を始める、2021年には副業収入6桁超え
  • 教員を辞めることを決意、2023年3月に退職、5月には公務員時代の月収を超える
  • 現在フリーランスをしながらマイクロ法人2期目
目次

freee会計 プランはどれがいい?

料金プラン

freeeには「スタータープラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」があります。

スクロールできます
プラン月額(税込み)年額(税込み)機能
スターター1,958円12,936円基本的な機能
スタンダード3,278円26,136円スターター+消費税対応・レシート読み取り無制限
プレミアムなし43,780円スタンダード+電話サポート

会計が複雑でないフリーランスにとっては「スタータープラン」で十分かと思います。

コギト

マイクロ法人などの法人使用だと別で契約(freee会計(法人))が必要です。

スタータープラン以外の上位プラン

「スタータープラン」から「スタンダードプラン」にするとレシートの読み取りが無制限になり、チャットサポートも優先対応、消費税申告にも対応します。

さらにプレミアムプランにすると電話サポートなども追加されます。

フリーランスさん

マネーフォワードと大体似たようなプランの設計だね。

インボイスに登録している人はスタンダード以上のプランに登録しなければ消費税申告ができません。

最安プランで唯一消費税の対応をしている会計ソフトは「やよいの青色申告オンライン」です。

やよいの青色申告オンライン(セルフプラン)のレビュー記事はこちら

freee・スタータープラン基本情報

コギト

freee会計のスタータープランの基本情報はこんな感じ!

月払い価格:1,958円(税込み)
年払い価格:12,936円(税込み)
無料お試し期間:30日
対応PC:Windows○、Mac○
口座・クレカ連携:できる
確定申告書作成:できる

freeeスタータープランはマネーフォワード・やよいに比べて高額です。

焦る家族

最安のやよいの青色申告オンラインと比べると年額で1,600円以上の差!

料金だけで言えば一番おすすめできない会計ソフトとなってしまいます。

無料期間は30日あるので、マネーフォワードと同じですね。

freeeの使用感・機能

ここからはfreee(スタータープラン)を実際に使ってみたレビューをしていきます。

コギト

フリーランスの多くが使いそうな機能を見ていきましょう。

各プラン・法人契約も使い勝手は同じですので、別プランや法人ソフトをお探しの方も参考にしてください。

ホーム画面と初期設定

一番かわいい。

アカウント登録を済ませるとこのようなホーム画面になります。

freeeの一番の特長は「画面の見やすさ・直感的な操作のしやすさ」です。

フリーランスさん

メルカリみたいで見やすい!

「やること」リストや、認証の未完了など、通知がしっかり表示されるのがわかりやすいです。

設定はホーム画面の「先に設定する」や、左のメニューバーの「設定メニュー」から行えます。

コギト

最初にやることがわかりやすくなっています。

口座の連携

有料会計ソフトならではの機能「口座・クレカの連携」は全員使う機能ですね。

freeeの口座連携は別ページに遷移したりせず(弥生はする)、煩わしさも少なく連携が進みました。

フリーランスさん

モバイルSuicaなども問題なく連携可能です!

メジャーな銀行やクレジットカードは連携できますが、マイナーなものは対応しているか事前に調べてみてみるのをおすすめします。
freee会計と連携できる口座・クレカ

仕訳の入力

コギト

年間通じて一番作業が多い「仕訳」の作業はこんな感じです。

自動仕訳の操作

事業用の口座やクレジットカードを連携すると、ホーム画面にタスクが表示されます。

直感的にわかりやすくなっていますね。

「やること」の部分をクリックすると、自動仕訳の登録画面になります。

勘定科目の予測も結構あたってる。

口座やクレカの取引を自動で吸い上げてくれるので、数字や日付を入力する必要はなし。どういう種類の取引か(勘定科目)を選んで登録を押せばOK。

勘定科目がよくわからないと言う人に説明がポップアップで表示されるのも唯一でわかりやすいです。

勘定科目の説明があるのはfreeeとやよい

逆に仕訳に慣れてくるとこの説明書きが却って邪魔(カーソルの移動距離が長くなる)になるというデメリットも生じるので一長一短なところはあります。

フリーランスさん

勘定科目は1年経てば慣れるし、ほぼ同じものしか使わなくなりますしね。

自動仕訳での手順
  • 勘定科目などをプルダウンで選ぶ(AIが推測してくれる)
  • 登録をクリック

メモなどを残したい場合などや細かく確認したければ詳細入力画面へも飛べるので便利(やよいはできない)。

コギト

AIで取引を記憶するので、だんだんと同じ取引は自動で正しい勘定科目が表示されるようになり、ワンクリックするだけになっていきます。

手入力の画面(freeeの最大の弱点はココ)

手入力は「取引の登録」から行います。

まずは入力画面が現れます(マネーフォワードの「簡単入力」と似ている)。

詳細登録もありますが、あまり使いません。
手入力での手順
  • 収入・支出を選択
  • 口座を選ぶ
  • 勘定科目などを選ぶ
  • 日付を入力
  • 金額を入力
  • 確認して登録をクリック
コギト

この仕訳の手入力画面にfreeeの最大の弱点があると思っています。

仕訳形式プレビューは表示されるのですが、仕訳表にダイレクトに入力できる画面がfreeeにはありません。

フリーランスさん

仕訳表で入力がないと何がダメなの?

仕訳表を使った入力画面がないと、「売上の一部が手数料」などという2行にまたがる仕訳などの場合、仕訳登録を2回しなければいけなくなります。

【やよいの画面】一発でできます
【マネーフォワードの画面】一発でできます。

上のやよいやマネーフォワードのように一発で仕訳ができないので、複雑な仕訳がより複雑になります。

このような複雑な仕訳の場合はネットなどで調べると思いますが、仕訳がわかってもfreeeでどう入力すればその仕訳になるのかがわからない、といったことも起こります。

フリーランスさん

①仕訳を調べて②freeeでどう入力するかも調べなきゃいけない、という地獄を見る可能性。

freeeでも仕訳表での入力を実装すれば他は使いやすいのにな、というのがかなり残念なポイント

フリーランスさん

仕訳がわかってる人は仕訳の表が結局一番わかりやすいよね。

マネーフォワード クラウド確定申告やよいの青色申告オンラインでは、仕訳帳の表の通りに入力する画面があります。

家事按分

自宅で仕事をする人が電気代などを「個人使用」と「事業使用」で分けて一部を経費にできるのが按分設定です。

按分の設定はfreeeだと簡単です。

確定申告メニューから「家事按分」を選んで、勘定科目(通信費など)と品目(携帯電話代など)を設定し、按分の%を選べば終わりです。

按分登録がなされると、その時点で勝手に按分の決算仕訳(年度末に行うもの)もやってくれているのでマネーフォワードと違って登録し忘れがないのがラクです。

按分仕訳の仕方
  • 品目(携帯電話代など細かい項目)と%を決めて按分をを登録する
  • 設定した補助科目で仕訳する
フリーランスさん

登録さえしておけば後は勝手にやってくれるのね。

固定資産の登録

パソコンなど10万円以上のものを購入すると基本的にその年に全て経費にできません。決められた耐用年数で「減価償却」を行うことになります。

freeeは「購入時の仕訳」と「固定資産台帳の登録」の2つを処理を行う必要があります(マネーフォワードと同じ)。

固定資産の登録の仕訳の操作
  • 「備品」などで購入の仕訳をする
  • 「確定申告」→「固定資産台帳」の画面から固定資産の追加設定をする
フリーランスさん

どっちかだけやって終わったつもりになりがち。

今期の減価償却額は計算は勝手にしてくれます。

これで以下のように減価償却だけが仕訳されました。

購入の仕訳は別にしなければならない

スマホ使用はfreee圧勝

freeeでは、「freee会計」アプリで、仕訳の手入力や口座・クレカの自動連携仕訳、レシート取込入力などを行うことができます。

確定申告はfreee 会計ソフト - 会計アプリで青色申告

確定申告はfreee 会計ソフト – 会計アプリで青色申告

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レシート読み取り

レシート読み取り機能は精度が高く、ちょっと曲がったレシートも割にしっかり認識してくれました。

日付と金額はしっかり入力されていて、スマホ完結で「登録」を押せば仕訳が登録します。

Screenshot
Screenshot

PC画面にもすぐに反映されていました。

フリーランスさん

でもスタータープランだと月5枚までなんだよね。

スタータープランでレシート撮影仕訳ができるのは月5枚まで。それ以上使おうと思うとスタンダードプランにグレードアップが必要です。

コギト

まあPCで一気に紙から入力したほうが速いですよね。

スマホで仕訳

連携した口座・クレカの取引で未仕訳なものをサクサクスマホで入力していくことができ、これはfreee圧勝

項目を確認して「登録」をタップすればすぐ次の未仕訳のものが出てきて、サクサク仕訳を進められます。

フリーランスさん

外出先でポチポチ入力できちゃうね。

スマホで仕訳はスタータープランでも無制限でできるみたいです。

ちなみに仕訳の手入力はスマホではおすすめしませんがこんな画面になっています。

スマホで手入力は遅い…

請求書・領収書発行

freee会計内で領収書を作成することができるのでスムーズに作業できます。

領収書の入力画面

請求書に関してはマネーフォワードは相手先が15件まで、やよいは月10件までなどの制限がある中、freeeには発行の制限がないのが良いところ。

名前や住所・振込先を登録しておくことで作成時に自動表示してくれるので便利。

宛名の直接入力はできない(取引先を登録するような設定になっている)し、空欄で発行することもできないのが使い勝手が悪いところ(マネーフォワードでもやよいでも同じ)。

テンプレート数は少なく、請求書は最大4のテンプレートから選べます(領収書は2パターンまで)。

初期設定の領収書の出来上がり

決算書作成と確定申告書の送信

freeeの確定申告画面はよくわからない人向けにとてもフレンドリーにできています。

コギト

質問形式で答えていけばOKになっています。

該当する部分だけポップアップされて入力する形なのでわかりやすい。

マネーフォワードでは忘れがちな家事按分や、ふるさと納税の申告も確認できる設計になっています。

確定申告の送信までfreeeで全部やってしまえるのもうれしいところ。

ただし、「あれ、マネーフォワードや国税庁のソフトでは入力したあの項目がないな…」という一抹の不安が残りました。

細かい設定にはあえて対応していないのかもしれません。

ニッチな申請(外国税額控除や年度限りの対応)などはマネーフォワードもfreeeも弥生も対応していないor対応が遅れる場合があります。一番安心・安全なのはソフトで決算書データをダウンロードして、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から入力、送信する方法です。

コギト

freeeの確定申告で外国税額控除の申請は明細書を自分で作成しなければいけません。

配当控除の自動計算や外国税額控除の明細書作成までできる「確定申告書作成コーナー」で確定申告!
フリーランスの確定申告の手順完全まとめ

サポート体制

freeeのスタータープランではわからないことがあれば、「?」マークをクリックして「チャットボット」でかんたんにAIに質問できたり、人間オペレーターとチャットのやり取りをすることもできます。

サービス内容的にはマネーフォワードのパーソナルプランと同じなのですね。

ただしfreeeは一旦AIに質問してやりとりしないと人間オペレーターには繋がらないシステムになっています。

フリーランスさん

マネーフォワードはすぐに人間オペレーターと会話できるようになっているからサポートはマネーフォワードの勝ちかな。

解約

freeeの解約は「設定」の画面から簡単に行えます。

退会しても残りの期間はサービスを利用できます。
コギト

退会前に結構長めのアンケートに回答せねばならないのがちょっと面倒。

解約をしてもアカウントの削除をしなければ今まで行った仕訳などのデータは保管されているので、再契約すれば続きから使うことができます。

【評判・口コミ】freee会計を使用している人の感想

ここではSNSからfreeeを使って確定申告をした人の評判をピックアップして紹介します。

断然freeeがオススメです! 分かりやすさが全然違います〜 freeeはちょっと込み入った仕訳を入れようとすると使いづらいですが、基本の申告するだけならfreeeが良かったです。

Xのポストより引用

私はfreeeです 使いやすいと思いますが、最近freeeからの営業電話がおおいのでそこだけちょっと面倒ですねぇ。

Xのポストより引用

freeeとマネーフォワードの両方のソフト使ってますが確定申告に良いのはfreeeですね。簡単です。マネーフォワードは貸方借方とか知識ないといけない。しかし操作はマネーフォワードが簡単、値段も安い 一括登録がマネーフォワードは安いプランでできるけどfreeeは10倍プランにしないと駄目。

Xのポストより引用

総括:freee会計(スタータープラン)がおすすめな人

freee会計(スタータープラン)は以下のような人におすすめです。

freee会計がおすすめな人
  • 会計業務が苦手でどうしようもない人
  • 外にいることが多く、スキマ時間を活用したい人

freeeは「どうしても会計などが苦手」な人になるべく抵抗感がないように作られています。

メルカリのようにポップで使いやすい見た目操作感は唯一で、どこに何があるのかはマネーフォワードややよいよりもわかりやすかったです。

専門用語をなるべく出していないのも初心者にとっては嬉しいですね。

フリーランスさん

自分には会計は絶対無理!っていう人は選ぶといいかもね。

会計が特に苦手で、ある程度稼げている人は税理士ドットコムなどを使って税理士さんに確定申告を頼んでしまうのも一案かもしれません。

コギト

苦手な確定申告をお金払って任せてその分稼ぐ方がいい人もいますよね。

スマホアプリは便利

freeeが他と群を抜いて良かったのはスマホアプリです。

出先が多くて、スキマ時間が多い人はスマホでポチポチと仕訳を進めていけるので便利だと思います。

初心者向けならではのデメリット

前述しましたが、初心者向けに作られたことで、複雑な仕訳が必要になった時の効率使いやすさには難があるなと思いました。

フリーランスさん

仕訳でドツボにハマる可能性がある…

仕訳表のままの入力ができるようになればかなりおすすめと思えるんですけどね…

コギト

以上の点と値段の高さを飲み込むことができるならfreeeを選んでもいいのかな、と思いました!

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