【ちょっと面倒】マイクロ法人の社会保険料支払いと給与支払いの仕訳

【ちょっと面倒】マイクロ法人の社会保険料支払いと給与支払いの仕訳
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この記事ではマイクロ法人の社会保険料の支払いと給与支払い時の仕訳について解説します。

フリーランスさん

え、 支払った時に一発でできないの?

コギト

これが結構面倒なんですよ。

マイクロ法人の役員報酬の中には社会保険料分も含まれているため、社会保険料の個人負担分を天引きして支払うことになります。

また、社会保険料の折半額を個人負担させたという仕訳も必要になるので、会計ソフトに上がってきた社会保険料の引き落としや役員報酬の振込を仕訳して終わり、ではなく、2段階で仕訳する必要があります。

自分も最初ウッと戸惑ってしまったのですが、一旦理解してしまえば簡単ですし、1年分を複製して一気に仕訳することも可能。

丁寧に解説するのでぜひご覧ください。

コギトのプロフィール

コギト

  • 大学院修了後教員採用試験不合格で一年浪人の後、合格
  • 音楽教員として18年勤める(内、学校が変わること2回)
  • 職場での人間関係や働き方に疑問を感じ、人生のこれからについて考え直す
  • 2020年コロナがきっかけで副業を始める、2021年には副業収入6桁超え
  • 教員を辞めることを決意、2023年3月に退職、5月には公務員時代の月収を超える
  • 現在フリーランスをしながらマイクロ法人も設立して活動中!

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目次

【発生主義】給与と社会保険料の仕訳タイミング

マイクロ法人の給与と社会保険料は結果的には2段階の仕訳をすることで完了します。

役員報酬は45,000円、給与は月末締めで翌月末支払い(社会保険料も当月分は翌月末払い)で4月分の給与と社会保険料を仕訳する設定で解説します。

給料や社会保険料の支払いが翌月末でも今月分の給料は今月末に計上する必要があるようです(会計は基本発生主義)。

というわけで、4月分の給与も4月分の社会保険料も5月末の支払いですが、4月末にも仕訳をします

コギト

会計ソフトの入力自体は過去に遡ってできるため処理はいつでも良いです。仕訳に入力する日付を4月末にするという意味です。

4月末には給与と社会保険料の「発生」はしたものの、支払いはまだおこなっていないので「未払費用」として処理しておきます。そして5月末実際に支払った際に未払費用を相殺する処理をします。

マイクロ法人の給与と社会保険料の一連の仕訳

4月末の処理

まず4月末に行う処理です。

給与締め日が4月末なので4月分給与(45,000円)を計上しますが、これには社会保険料の個人負担分も入っています。自分の場合は45,000円のうち11,486円が社会保険料の個人負担分です。

個人負担分がいくらになるかは自治体や年齢によって異なります。計算は以下の記事をご覧ください。
【マイクロ法人】役員報酬と社会保険料の計算と支払い方法

給与の仕訳

借方貸方
給与 45,000円未払費用 33,514円
法定福利費 11,486円

個人に振り込む役員報酬を45,000円に設定していても実際に支払うのは33,514円になりますが振り込むのは5月末なので未払い費用としておきます。法定福利費というのが社会保険料で、個人負担分を給与から天引きしたという仕訳になっています。

社会保険料の仕訳

社会保険料も4月分を4月末に計上しておきます。

借方貸方
法定福利費23,287未払費用23,287

実際に5月末に支払う社会保険料の金額(個人負担分も含めた全額)は23,287円です(自分の場合)。上の二つの仕訳をすることで、給与を発生させて、社会保険料は会社と個人で折半する、という設定ができます。

コギト

面倒ですが、この仕訳は発生主義では必要で、これによって、決算前後で支払っていない費用も次期に繰り越すことができます。

この仕訳処理を毎月1年分行うことになりますが、金額は1年ほぼ一緒なので会計ソフトでは仕訳を複製し日付を変えて登録することで簡単に終わります。(仕訳の際に「仕訳辞書として保存」にチェックを入れると、仕訳の勘定科目と金額が保存されてすぐに呼び出せるようになりますのでそれも便利です)

5月末の支払い時の処理

法人口座から「自分宛の給与」と「社会保険料の支払い」をすると会計ソフトでは自動連携機能で上がってくると思います。

借方を「未払費用」にして処理し、4月に貸方に記録していた未払費用を相殺します。

給与の仕訳

借方貸方
未払費用33,514普通預金23,287

社会保険料の仕訳

借方貸方
未払費用23,287普通預金23,287

これで4月分の給与と社会保険料の仕訳はOKです。

給与と社会保険料の仕訳は理解してしまえば簡単

マイクロ法人の給与と社会保険料の仕訳は少しだけ面倒で、最初ウッとなってしまいますが、この記事で理解できると幸いです。

コギト

マイクロ法人の社会保険料の額がいくらになるかは自治体によって違うので自分で調べないといけません。個人負担分も単純に半額ではありませんので注意しましょう。

以下の記事で詳しく解説しているのでぜひそちらもお読みくださいね。

今回は以上です!

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【ちょっと面倒】マイクロ法人の社会保険料支払いと給与支払いの仕訳

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