マイクロ法人の算定基礎届の書き方(翌月報酬払いや4月事業開始の場合も解説)

マイクロ法人の算定基礎届の書き方を解説(翌月報酬払いの場合)
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マイクロ法人を4月から始めて数ヶ月。

コギト

6月初旬日本年金機構からこんな封書が届きました。

算定基礎届のお知らせです。

「算定基礎届」を出してね、というものです。

今回はこの「算定基礎届」の書き方や提出方法について解説します。

コギトのプロフィール

コギト

  • 大学院修了後教員採用試験不合格で一年浪人の後、合格
  • 音楽教員として18年勤める(内、学校が変わること2回)
  • 職場での人間関係や働き方に疑問を感じ、人生のこれからについて考え直す
  • 2020年コロナがきっかけで副業を始める、2021年には副業収入6桁超え
  • 教員を辞めることを決意、2023年3月に退職、5月には公務員時代の月収を超える
  • 現在フリーランスをしながらマイクロ法人も設立して活動中!

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目次

算定基礎届とは?

「算定基礎届」とは、社会保険料(マイクロ法人でいうと健康保険料や厚生年金保険料)をいくら払うかを計算する元となる、「標準報酬月額」を決定するための届です。

4〜6月の報酬がどのくらいあったかを算定基礎届で申告して、その年の9月〜翌8月までの社会保険料(の等級)が決まります。

コギト

自分の4月〜6月までにマイクロ法人から受け取った報酬額を記入して申告する形になります。

締め切りは7/10とのことなので忘れずに提出しましょう。

算定基礎届の提出方法を選ぼう(電子申請はmac非対応)

算定基礎届は郵送されてきた書類に記入して返送すればOK。返送用封筒は同封されていましたが、切手代はこちら側負担でした。

コギト

gBizIDを取得すれば電子申請もできます

GBiz(ジービズ)IDとは行政への申請を電子申請できるシステムのこと。

こちらからIDの申請ができますので「gBizIDプライムを作成」する、から申請しましょう。二週間ほどでIDが使えるようになります。

そのあとは日本年金機構の「届書作成プログラム」をダウンロードして申請します。

こちらからダウンロードできます。

ただしこの「届書作成プログラム」はWindowsでしか作動しないのでmacでは使えません

コギト

おとなしく郵送で対応しました

gBizを使って申請したい方はIDに時間がかかるので、算定基礎届の封書が届く前に先んじてやっておくと良いと思います(7/10に申請が完了するようにする必要があります)。

算定基礎届の書き方

算定基礎届の記入例と原本

算定基礎届は上のような書式です。

コギト

数字が並んでいますが、マイクロ法人の場合は結構単純なのですぐ記入できます。

所在地や事業所名称・名前などの基本項目は印字されていたので、数字だけ記入する感じで簡単でした。

黄色は届いた時点で印字されてました。赤の部分だけ埋めればよし。

赤で囲った欄に自分の4月から6月までに役員報酬をいくらもらったかを実績で記入すればいいわけです。

私は4月から事業開始で、報酬の支払いは翌月の末と設定したので以下のように書きました。(年金事務所に電話で聞きながら記入しました)

年金機構に電話で質問しながら実際にこのように記入しました。

4月:私の場合4月分の役員報酬は5月に支払うことにしていて、3月はまだ事業を始めていないので、ここは記入しませんでした(電話で聞いた指示どおり線を引っぱり、その他の欄に「4/1事業開始」と記入しました)。

5月:4月分の役員報酬(給与)を自分に支払ったので、日数は4月分の30日と記入(月給で報酬を支払う場合の日数は暦日数を記入します)、金額は社会保険料を差し引く前の金額45,000円を記入します。

6月:5月分の役員報酬を6月に払う設定なので日数は31日。金額は同じ。

2ヶ月の総計が90,000円になり、平均額は2ヶ月の平均を書くそうなので、ここは45,000円になります。

ちなみに同じ形で来年算定基礎届を出す時は以下のような感じになると思います。

スクロールできます
支給月日数通貨現物合計
3145,00045,000
3045,00045,000総計135,000
3145,00045,000平均額45,000
4月分を5月に払う場合ので、5月の日数が30になります。

ちなみに報酬計算の締め日や給与支払日は4月の頭に年金事務所に提出した「新規適用届」に書くことになっていて、私はそこに役員報酬を「毎月20日締めの翌月10日支払い」と書いてしまいました。でもこの算定基礎届では「月末締めの翌月末支払い」の設定で記入して出しちゃいました。何も言われなければいいのですが…(言われたらここで報告します→特に何も言われず決定通知書、届きました!

コギト

これだけ書いて送り返せばOKです!

マイクロ法人2年目に役員報酬変更&支給日変更

1年目と変化がない場合は上記のように記入すればいいのですが、マイクロ法人1年目の売上が全然なかったため、2年目も期待できないだろうと役員報酬を減額しました。

さらに役員報酬の支払い日も翌月末にしていたのがややこしいので、当月末にしました。

コギト

変更を書面で残しておけばOKみたいです。

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2年目に変更したこと

役員報酬:45,000円→13,000円
役員報酬支給日:翌月末→当月末

この場合の算定基礎届の記入例は以下になります(実際に提出したもの)。

日数は当月のものを書けばよくなりました。

算定基礎届の締め切りは7/10まで、8月末くらいに決定通知書が届く

この届で標準報酬月額が45,000円と決定するので、今年の9月からの社会保険料と厚生年金も最安になります。

コギト

この算定基礎届に書く「日数」の部分がややこしくなるので、給与計算の締め日は月末にするとわかりやすいな、と思いました。

提出後、8月20日頃に「健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書」が届き、無事に9月以降の社会保険料・厚生年金額も最安になりました。

今回は以上です!

提出期限の7/10を過ぎてしまった場合、どうすればいい?

原則として7/10までに提出してくださいと書いてありますが、提出期限を過ぎても提出は可能とのことです。

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