2023年4月に教員を退職することに決めたコギトです。
今回の記事では私が教員を辞めることを決意できた理由についてお話します。
今働いている職を辞めるのって結構勇気が必要ですよね。
やめた後どうやって生きていくの?
辞めないほうがいいと思うけどねぇ…。
今更大丈夫なの?18年も働いたのにもったいなくない?
と周囲から心配されたり、アドバイスされたりしてせっかくの決意が揺らいでしまったり…。
そんなの自分でも悩んでることなんだよー!と言いたい。
私の場合、転職ではなく、フリーランスへの転身。転職とは違ってお金の不安満載の状態でやめることを決意したことになります。
そんな中、どのような状態で、どんなことを思って教員を辞めることを決意したか、お話します。
今、教員を辞めるかどうか悩んでいる人の参考に少しでもなれば嬉しいです。
- 40代後半・独身男
- 大学院修了後一年浪人の後、教員採用試験に合格し18年勤める
- 職場での人間関係や働き方に疑問を感じ、人生のこれからについて考え直す
- 2020年コロナがきっかけで副業を始める、2021年には副業収入6桁超え
- 教員を辞めることを決意、2023年3月に退職、5月には公務員時代の月収を超える
- 現在フリーランスをしながらマイクロ法人2期目
教員辞めることを決意できた理由
こんなことが決意の後押しになりました!
私が教員を辞めることを決意できた理由は以下です
- 副業で一定金額稼げていたから
- 自分の人生について深掘りできたから
- うまくいかなかった時の対策を用意できたから
一つずつ解説していきます。
副業で一定金額稼げていたから
教員時代から副業をしていました。
教員って副業やってもいいの?
- 公務員の場合の副業は許可が必要
- 私立などの場合は法的な縛りはない
公務員の場合は所属の自治体の許可を得ることができれば副業は可能です(ブログ・YouTubeなど申請して許可を得た人も知っています)
また不動産投資(規模に制限がある)など、最初から認められている副業もあります。
過去副収入を得るためにいろいろな副業に手をつけてみました。
- せどり
- プログラミング
- 動画編集
- WEBライティング
- ブログ
私の場合、2022年9月現在で一番収益が上がり、続いているのは「ブログ」です。
もっというと、noteという記事を販売できるプラットフォームで、教員に向けた記事(授業用の教材)を販売すること。
始めた当初は月に数千円とか1〜2万円という売り上げでしたが、コンテンツを増やすに従って売り上げも増え、退職する年(2022年度)には6桁を達成し、毎月6桁を下回ることもなく、安定した収入源になっています。
2022年9月の段階では収入が教員の給料を超えるまでになっていませんが、
- 教員やめてもっと時間が使えるようになれば収入も増やせるのでは?
- コンテンツをもっと増やせば収入もアップするのでは?
- 今の収入とともに他の収入(他の副業や非常勤講師などの仕事)を掛け合わせれば暮らしていけるのでは?
という可能性も見えてきたので、いける!と思えました。
とりあえず教員を辞めたら時間ができるので、今まで試したことのある副業である「せどり」や「動画編集」などにもう一度チャレンジしてみて、収入の柱を複数持つことを計画しています。
「教員を辞める前に副業をしてみて、収入が得られるのかどうか試してみる」
これをやらないまま「教員やめてフリーランス」を決意するのは無理でしたね。
自分の人生について深掘りできたから
私の性格はかなり保守的です。
- 基本的に変化が苦手
- 毎日のルーティンを守りたい
- お気に入りのレストランやカフェでは毎回同じものを注文
教員になったときには「定年までこの職で生きていく」ということに何の疑問ももっていませんでしたし、転職や退職など考えることもしませんでした。
そんな私が教員をやめてフリーランスという大チャレンジを決意することができたのは、ある方との出会いがあったからです。
知っている方も多いかと思いますが、YouTuberの「リベラルアーツ大学」の両学長です。
初めて両学長のYouTubeを見たのは2019年8月でした。
その時は教員をやめようという考えは全くなく、資産形成のことが知りたくて、積み立てNISAやiDeCoのことを調べていて偶然両学長のYouTubeを見つけました。
教員でも目を見張るほどわかりやすい解説やロジックに「この人何者?」と感じ、その時頑張っていたピアノコンクールの練習もそっちのけでそれまでに出されていた動画を全て舐め回すように視聴しました(結果ピアノコンクールの成績は散々でした…)。
その中に「会社をやめて自由な生活を送っている」両学長の生活や、人生論の話もあり、またブログやプログラミングなどの副業についての動画もあったんです。
最初はブログやプログラミングの副業の話は「自分には関係ない」と思っていましたが、何度も動画をみていると影響は受けるものでなんと半年後の2020年1月には最初のブログを開始。
また両学長の動画では「価値観マップを作ろう」というものがあり、「自分の人生で大切にしていることを深掘りする」ことが勧められていたのでこれもやってみました。
- 自分にとっての幸せとは?
- 何を大切にして生きているのか
- 人生のやりたいこと30
これらの質問に入力しながら答えていくうちに、今までどうせ無理だと思って蓋をしていた「本当にやりたいこと」や「人生で本当に大事なこと」などがわかってきました。
価値観マップを作ることで「このまま教員続けていては、人生最後の日に笑って終われないのではないか」という思いが強くなり、教員を辞める、という選択肢を考えるようになりました。
両学長と出会い、価値観マップを作ることで自分の生き方について深く考えてみるという体験がなければ「人生一回だから、教員やめて好きなことにチャレンジしてみよう」とは考えるまで辿り着かなかったと思います。
うまくいかなかった時の対策を用意できたから
このまま、教員を続ければ、金銭的には安定した未来は確約されています。
逆にフリーランスになれば、生活が立ち行かなる危険性があります。フリーランスになるときの大きなネックは金銭的な問題です。誰も生活の破綻の危険をおかしてまで挑戦する気にはなれない、というのが正直なところ。
自由を望んでフリーランスになったものの、望んでいたような収益が立たなかった場合、
- 家を売らなきゃいけなくなる?
- 借金しなきゃいけなくなる?
- もしかして生活保護とか…?
こんな不安も頭をよぎります。
でも二の足を踏み続けていると、今の人生から自分を変えていくことはできません!
退職した後に、予想していたほどうまく稼ぐことができなかったときに「うまくいかなかった時の第2の案」を考えておくことが大事。これがあると保険をかけている間隔でフリーランスにもチャレンジできます。
私の第2の案は「教員にもどること」です。
非常勤講師なら、基本的には授業だけやればOK(例外はあるでしょう)だし、やっている副業も続けながら教員に戻ることができます。
最悪フリーランスのお仕事がうまくいかなければ、非常勤講師の仕事を掛け合わせることで食べてくことはできると考えています。
フリーランス生活がうまくいかなかった時の「第2案」があることで、「最悪なんとでもなる」と考えることができるので、教員退職への決意を固めることができました。
人生は一度きり!ずっと教員続けますか?
私は他の方にも安易に教員を辞めることをお勧めできません。それぞれの置かれている状況が違うからです。
私は結婚もしていませんし、守るべき家族もいない(親は小金持ち)のでかなりリスク低く自分の自由に動くことができる立場です。逆に住宅ローンはあります。これがなければもっと身軽だったはず。
もし私が妻子あり、家あり、車あり、とかだったらもっと決断には綿密な計画と覚悟が必要だったと思います。
それでも私はこれを見ているみなさんに言いたいです。
やっぱり人生は一度きり。
今おかれている人生をそのまま続けて自分は笑顔で死ねるのか。
自分が本当にどうしたいか、心の深い部分で思っていることに気づくことが意外にできていないかも。
↓自分の人生計画深掘りする「価値観マップ」をみなさんも作ってみることをお勧めします。
もっと手軽にやってみたければ、「明日死ぬかもよ?」という本がおすすめ。
また、是非副業も可能な範囲でやってみることをおすすめします。
ブログやYouTubeは公務員でも「副業の申請」で許可されている方もいらっしゃいますし、まず収益を得ることは最初は難しいので「無収益」で勉強がてら始めてみるのがおすすめ。
ブログはYouTubeは文章や語りの良い勉強になり、教員という仕事のパフォーマンスも劇的に上がります。授業にいかせるテクニックもたくさん身につきます。
無収益の状態なら申請などは要りません。
無収益の状態で「収益化できて稼げるようになっちゃったらどうしよう」と考える必要はありません。
すぐに収益化して確定申告しなければならなくなるほどの金額を稼ぎ出すことができる天才はほとんどいませんし、ブログやYouTubeは自動で収益化することはないので、「収益化できるようになった時に考える」で大丈夫です。管理職への申請も、確定申告もそれまでは必要ありません。
なんなら、「家族の仕事を手伝っている」という形で副業収入を得れば、実質副業をやっていてもやっていないのと同じです(自分が収益を得ていないことになるから)。
教員の仕事は何事も起こらなければ極めて収入は安定しています。しかし、生活のリスクはないわけではありません。むしろリスクが高い一面もあるはず。
- 体や心を壊して生徒の前で働くことが難しくなった
- 業務上の事故で辞めざるを得なくなった
ないとは言い切れません。
いざという時のため、「教員でなくなってもこれがあるから大丈夫」というスキルや稼ぎ口を今のうちに育てておくことは有効です。定年後のお小遣いになる可能性だってあります。
是非みなさんもまずは自分の人生についてもう一度じっくりと考えてみて、もし教員という仕事をこれからずっと続けことに疑問を感じるなら副業にチャレンジしてみることをおすすめします。
今回は以上です!
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