この記事は確定申告で副業がバレるのが怖くて副業スタートに二の足を踏んでしまっている人に向けて書いています。
副業で20万円より多く稼ぐと確定申告をしなければならないというのはよく聞きます。

確定申告の手違いや住民税で会社に副業がバレてしまったら…、と思うとちょっと怖いですよね。
自分は教員時代の2021年、2022年と副業として取り組んでいたnoteの有料記事販売で月5万円以上の収入がありました。年にすると60万円以上です。



でも私は確定申告はしませんでした(違法ではない)。
そのため、教員として勤めている時期は他の同僚と変わらず年末調整だけして過ごし、怪しまれるようなことは全くありませんでした。
確定申告が必要なければ住民税の額などから副業がバレるリスクはかなり少なくなるし、手間も減りますね。
知っている人には当たり前の事実なのですが、副業をこれから始める人にとっては以外と知らない、ややこしい部分なので、この記事でサクッと頭にいれておいてください。
副業で意外とわかっていない収入と所得の関係


確定申告における収入とは?



以外とこんがらがって理解しているのが、収入と所得の関係です。
ここで言う「収入」とは、副業をして入ってくるお金のすべてです。
- ブログでのアフィリエイト報酬
- 動画編集の報酬
- せどりの売上
- ハンドメイド商品の売上
ブログのアフィリエイト報酬でいうと、自分の口座に入ってきた金額が収入です。
せどりやハンドメイド販売で言えば、仕入れや原材料費の金額に関わらず、売り上げた金額のすべてが収入です。
確定申告における所得とは?
一方で「所得」とは、先程の収入から経費を引いたものです。
収入−経費=所得
です。
ブログではアフィリエイト報酬(収入)から、ブログのサーバー代やChatGPT代など、ブログを運営することに使った費用のすべて(経費)を引いたものが所得になります。
せどりやハンドメイドでは、売上げた金額(収入)から、仕入れのお金、仕入れに使ったガソリン代、原材料費、製造にかかる光熱費などの費用(経費)すべてを引いた額が所得です。
所得20万円以下であれば確定申告は不要
確定申告が必要になる20万円ラインとは、「❌️収入20万」ではなく、「⭕️所得20万」なんです。



せどりで20万円のものが売れたらその時点で確定申告確定、ではないのよね。
収入から全ての経費を引いたものが20万円を超えたら確定申告をする必要が出てくるというわけです。
所得20万円を超えないように経費を計上する
ということは、20万円を超えて収入が入ってきたとしても、経費を計上して所得を20万円以内におさめれば確定申告の必要はなくなるということです。
動画編集の副業で30万円が入ってきたとしても、動画編集ソフト代が年間6万円、パソコン購入費用が6万円だったとしたら、
30万−6万−6万=所得18万円
でその年の所得は20万円以下になり確定申告の必要はありません。
副業で経費化できるもの
私はこの「所得を年間20万円以内におさめる」方法で、仕事を辞める前の副業時代は確定申告をせずに済ませました。
この経費は副業であっても上限金額はないので、かかったものは制限なく経費にできます。
例としてあげると以下のようなものを経費として計上しました。



仕事に関係あるものは有形・無形に関わらず経費にできますよ。
- 仕事部屋にエアコン導入
- 仕事部屋にペアガラスを入れる
- 仕事で使うPCやキーボードやモニタPCソフトなどの購入
- 机とか椅子、棚、休憩用ソファ
- ブログオンラインサロンや副業に関するサブスク
- 副業の話をする人と会う時の交通費や会費
- 副業に関する書籍代
- Wi-Fiや電気代など
※10万円以上のもの(パソコンなど)については買った年にすべての金額を経費にできない決まり(減価償却)があります。こちらの表で年数を調べて、パソコンなら耐用年数が4年ですから、10万円で購入したら、その年は2.5万円が経費にできます。
※光熱費など個人と仕事両方で使っているものも経費にできますが、按分をする必要があります。
自分はこれらの経費を駆使しました。
教員を退職する前は確定申告をしないようにするために、フリーランスになった時の仕事環境を整える目的でいろいろなものを購入し、収入は20万円を大きく超えていましたが、経費をたくさん使って、所得を20万円以内に抑えました。
開業届を出していなくても経費は計上できる



でも経費って勝手に計上していいものなの?



全然だいじょうぶです。
経費というのはどこかに申請するとか許可されるとかいうものではありませんので、開業届を出したりしていなくても、計上して構わないものです。
自分が副業をやるうえで「これは業務(副業)に関係のある支出だ」と考えればそれは経費とすることができます。
住民税の確定申告は必要なのでは?
ここもわかりにくい住民税のお話。
今まで書いてきた20万円のお話は「所得税の確定申告」のお話なんです。
所得が20万円以下だと所得税の確定申告は必要ないのですが、でも厳密に言うと「住民税の確定申告」は所得20万円以下でも必要です。



えっ…、じゃあ結局どんなときも確定申告しなければいけないのか(泣)
ってなると思いますが、まあ確かに。
でも住民税の確定申告をバカ真面目にやっている人は「見たことがない」というのが一般的な事実のようです。



これ以上書くのは控えておきますが、そういうことです(行間)。
副業でも上手に経費をコントロールしよう!
開業届を出していない副業でも経費を計上することはでき、それを上手にコントロールすることで、収入が多くても確定申告をしなくてよくすることができます。
自分もこの方法で教員を辞める前の2年間くらいは収入が20万円を超えていたけど、経費をコントロールすることで所得を20万円以内に押さえて確定申告なしで済ませました。



結果、職場にばバレることはもちろんありませんでしたし、税務署から指摘が来ることもありませんでした。



念の為、かかった経費のレシートは取っておくなどしておくと良いですね
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