マイクロ法人でちゃんと稼げるか不安…。赤字でもいいの?
マイクロ法人では個人事業主と違う事業を行う必要があるため、2つ以上の事業を並行して行うことになります。
マイクロ法人開設前から個人で複数の事業を行っていた方はそれをマイクロ法人に充てることができますが、マイクロ法人用に新しく事業を作る人も多いと思います。
社会保険料の節約をするために、マイクロ法人では年間でギリギリ黒字になるくらいに調整するのが理想と言われていますが、実は赤字でも売上0でも大丈夫なんです。
- 大学院修了後教員採用試験不合格で一年浪人の後、合格
- 音楽教員として18年勤める
- 職場での人間関係や働き方に疑問を感じ、人生のこれからについて考え直す
- 2020年コロナがきっかけで副業を始める、2021年には副業収入6桁超え
- 教員を辞めることを決意、2023年3月に退職、5月には公務員時代の月収を超える
- 現在フリーランスをしながらマイクロ法人2期目
マイクロ法人の作り方完全解説記事はこちら
マイクロ法人2年目ですが赤字です
ブログ運営者のコギトはマイクロ法人が2期目ですが、1期目は赤字。2期目も赤字爆走中です。
- 1期目の年間利益は5万円程度。
- 2期目も今のところ10万円もいっていない
大赤字。でも特にどこからも指摘を受けていませんし、社会保険料もちゃんと安いです。
マイクロ法人では役員報酬を最低の金額(12,000円)に押さえたとしても、マイクロ法人という会社から支出する額は法人税や社会保険料その他を合わせてで400,000円強かかります。
これは必ず出ていくお金なので年間の利益が400,000円以下だとマイクロ法人は100%赤字になります。
私の場合はそれをはるかに下回る利益なので、完全赤字です。
マイクロ法人で赤字になったらどう対策する?
役員報酬や社会保険料がマイクロ法人から払えなくなってしまったらどうするの?
設立時の資本金100万円を取り崩してます
それもなくなったら?
個人事業主の自分から無利子の借金をします
マイクロ法人で売上が少なくても、資本金を役員報酬や社会保険料等の支払いに充てることができます。
それでも足りなければ個人のお金を法人に移動して払うこともできるので問題ありません。
その時は「長期借入金」という仕訳をするのが良いです。
借方 | 貸方 |
---|---|
普通預金 35,000円 | 長期借入金 35,000円 |
自分からの借入金なので利子無しで良いですし、借りっぱなしでもOK。
いつかマイクロ法人で稼げたときに返済して逆の仕訳をすれば大丈夫です。
売上なし・赤字のマイクロ法人は違法ではない?
売上なしとか赤字だと法務局とか税務署から怒られないのかしら…?
ちゃんと事業をやっていれば何も言われないみたいですよ。
私は2年間近くずっと赤字ですが何も言われていないです。
この記事を書くにあたっていろいろ調べてみたのですが、マイクロ法人で問題になるのは以下のような場合のようです。
- 事業の実態がない(事業活動をしていない)
- 個人事業主と同じ事業をしている
この2つに該当すると税務調査などが入ったりするみたいなので注意です。
個人事業主と違う事業をちゃんとおこなっていることがわかればOK。
社会保険料は安くなりますし、赤字でも売上0でもマイクロ法人のメリットを問題なく受けられますよ。
マイクロ法人の所得の最適額
マイクロ法人ではいくらくらい稼ぐのが理想なの?
マイクロ法人の所得の最適額のポイント
マイクロ法人の所得の最適額は以下の2つのポイントで考えます。
- 役員報酬は給与所得控除を最大限活かせる45,000円
- 年間で利益が残らないようにする
役員報酬は45,000円に設定して節税する
マイクロ法人で役員報酬を個人が受け取るようになると、フリーランス一本では使えなかった「給与所得控除」55万円分が使えるようになるため、役員報酬は45,000円がベスト。
社会保険料節約だけじゃなくて所得税も実質安くできるわけだ。
マイクロ法人が赤字なら役員報酬は最低額(社会保険料個人負担分が払えるギリギリ)の12,000円に設定しておくと、会社のお金がなくなりにくいのでそうするのも一案です(自分もそうしています)。
役員報酬月45,000円を超えると所得税がかかってきますし、63,000円より大きくすると社会保険料が高くなります。
年間の利益が残らないようにする
また、決算時に利益が残っていると法人税が発生します。
利益を残さないように収入を調整できるとベターね。
マイクロ法人の最適な所得額は80万円前後
- 給与所得控除を最大限使う
- 社会保険料を最低額にする
- 法人税も最低額にする
これらを全て最適化するとマイクロ法人の所得の最適額が計算できます。
まずマイクロ法人で支払う社会保険料と最適な役員報酬(45,000円)、法人住民税を合計すると以下です。
社会保険料(個人負担分):12,000円×12=144,000円
役員報酬(社会保険料会社負担分を含む):45,000×12=540,000円
法人住民税:70,000円
合計754,000円
この754,000円を事業所得から支払って最終的な利益が0あたりになるのが理想です。
例えば
事業での収入85万円‐事業での経費(会計ソフトや税理士費用等10万円)=75万円
とすると、ちょっとだけ赤字になりますが利益0でフィニッシュできます。
ちょっと赤字になるくらいが法人税の計算が簡単かもしれません。
マイクロ法人の所得の最適額がだいたい80万円前後と言われるのはこのような理由です
マイクロ法人は売上なし・赤字でもOK!
結論、マイクロ法人では売上が0でも赤字でも全然OKです。
- 資金が足りなくなれば「長期借入金」として個人から資金移動すればOK
- 個人事業とは違う事業をしっかり行っていれば赤字・売上0でも違法ではない
マイクロ法人の設立の仕方は以下の記事で完全解説していますのでそちらも是非お読みください!
今回は以上です!
マイクロ法人のコストを節約する裏ワザを教えます→こちらから
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