マイクロ法人運営しているコギトです。今回はマイクロ法人のバーチャルオフィスについて解説します。
バーチャルオフィスって何がいいの?個人事業主でも持っている人いるよね。
法人を設立すると基本的に法人住所が公開されてしまいます。
法人住所を自宅にしているとそれがネットに載っちゃうんだね、ちょっと怖いかも…
自宅住所を公開したくない場合などはバーチャルオフィスを登録すれば、法人住所をバーチャルオフィスの住所にすることができるのでプライバシーが確保できます。
他にも郵便物の受取転送してくれたり、オフィスが近ければコピーやコワーキング、会議室としても使えたりします。
法人の住所は設立の時に決定して登記することになるので、プライベートを守るためにマイクロ法人でバーチャルオフィスを借りるなら法人設立時に契約するのがおすすめです。
登記申請した時にバーチャルオフィスが契約されていなければならないので、それまでにどうするか決めて契約しましょう。
自分の場合は結局は自宅住所をマイクロ法人の住所にしましたが、一旦は真剣にバーチャルオフィスを検討していて、かなり詳細に調べたので解説していきたいと思います。
- バーチャルオフィスってどんなもの?
- バーチャルオフィスのメリットとデメリット
- バーチャルオフィスを使うべき人
- マイクロ法人におすすめの格安バーチャルオフィス
以下のような人はバーチャルオフィスを検討しても良いと思います。
- 自分の住所が公開されるのがどうしても嫌
- 住所が知られやすい(不特定多数を相手にした)ビジネスモデルの人
- 住居が賃貸で法人住所として使うことができない人
- 見た目や権威性が大事な業種の人
- 定期的に転居したり、今後転居予定がある人
ちなみに今現在一番コスパが良く格安に使えるバーチャルオフィスは「バーチャルオフィス1」です。結論だけ知りたい方はこちらから比較表をご覧ください。
マイクロ法人の作り方完全解説記事はこちら
- 大学院修了後教員採用試験不合格で一年浪人の後、合格
- 音楽教員として18年勤める
- 職場での人間関係や働き方に疑問を感じ、人生のこれからについて考え直す
- 2020年コロナがきっかけで副業を始める、2021年には副業収入6桁超え
- 教員を辞めることを決意、2023年3月に退職、5月には公務員時代の月収を超える
- 現在フリーランスをしながらマイクロ法人2期目
バーチャルオフィスとは?
バーチャルオフィスとは、「仮の会社の場所」のこと。
実際のオフィスとして使ったり、お客さんを入れたりなどは基本しませんが、会社の住所として使ったり、郵便物を受け取って転送してもらったり、という機能が主な役割になります。
その他にも電話の転送や、会議室の貸し出しなどのサービスもありますが、マイクロ法人の場合そこまでは使わないかな…
- 法人の住所として使える
- 郵便物を受け取って定期的に転送してくれる
- オプションで電話対応や会議室レンタルなどもある
マイクロ法人でバーチャルオフィスを借りるメリット
マイクロ法人でバーチャルオフィスを借りるメリットは以下です。
- 自宅住所が公開されない
- 自宅の転居の際も法人住所の変更登記が必要ない
- 都心の一等地に法人住所が持てる
自宅の住所が公開されない
自宅の住所が公開されるのが嫌でバーチャルオフィスを検討するという人が多いのではないでしょうか。
マイクロ法人を設立すると法人として設定した住所が公開されてしまいます。
住所ってどんな感じで公開されるの?
法人登記することで、色々な法人の情報を集めたサイトに情報が載り、法人名で検索すると住所がわかります。
取引先やお客さんが調べようと思えば調べられるね…
いろいろなキーワードで打ってみてどこまでの情報が出てくるのか調べてみました。
- 「自分の氏名+法人」で検索:ヒットしない
- 「法人名」で検索:法人名と住所が出てくる
- 「法人住所+法人」で検索:出てこない
法人名を知っている人が検索すると住所がわかるっていう感じです。名前までは出てこないので少し安心。
しかし法人として仕事する以上自分の名前と会社名は載せたり名乗ったり伝えたりしますよね。それがわかると(法人住所を自宅にしている場合)自分の名前と住所は簡単にわかってしまうわけです。
不特定多数の人に会社名や名前を伝えるような仕事をする人はバーチャルオフィスにしておいたほうがいいですね…。
転居時も法人住所の変更登記が必要ない
法人の住所を変更する場合は住所変更の登記が必要になります。
これには最低1万円の費用と申請の手間が発生します。
定期的に引越しをする人や今後引越しが決まっている人はバーチャルオフィスがおすすめです。
都心の一等地に法人住所が持てる
マイクロ法人にはあまり法人住所の「格」は関係ないかもしれませんが、今はGoogleマップのストリートビューなどで簡単に住所の外観がわかる時代です。
法人で取引する相手に住所を調べられて、ストリートビューで見られ、「普通の民家」が出てくるとちょっと「ん?」と思われてしまうかもしれません。
一方バーチャルオフィスは都心のビルなどがオフィス住所のため、調べられたとしてもしっかりした会社というイメージは持ってもらえそうです。
マイクロ法人の事業として見た目やイメージを重視する場合はバーチャルオフィスを検討した方が良いです。
マイクロ法人でバーチャルオフィスを借りるデメリット
マイクロ法人でバーチャルオフィスを借りるデメリットは以下です。
- 月々のコストが1,000円〜数千円程度かかる
- 法人住所の管轄の場所で設立登記・法人税納付をしなければならない
- 郵便物の受取にタイムラグがある
月々のコストが1,000円〜数千円程度かかる
バーチャルオフィスの導入での一番のデメリットはコストです。
単なる住所を貸すだけの場合月に1,000円を切るコストでバーチャルオフィスを借りることができますが、
- 法人の契約だと高くなる
- 郵便物の転送に実費+手数料がかかる
- その他オプション料金
などがあり、「最安月300円!」とトップページに書いてあっても実際はもっと高くなります。実際に自分がかかるコストをしっかり調べてから契約する必要があります(後述)
必要なサービスと料金をしっかり比較検討して決めましょう。
マイクロ法人におすすめの低予算バーチャルオフィスはこの記事のここから紹介しています。
法人住所の管轄の場所で設立登記・法人税納付をしなければならない
バーチャルオフィスは「都内の一等地の住所が借りられる!」という謳い文句が多いです。
しかし、法人の設立登記や法人住民税の納付はバーチャルオフィスの住所の自治体で行う必要があります。
基本的には登記などの申請も郵送でできますからそこまで問題ではないかと思いますが実際に出向く必要が生じたときにはちょっと大変ですね。
郵送物の受け取りにタイムラグがある
デメリット3つ目は郵送物の受け取りのタイムラグです。
マイクロ法人を設立すると社会保険料の支払いがあります。毎月下旬に届き月末までに支払いを済ませる必要があります。
このスケジュールが結構タイトなんです。
例えば自分の場合社会保険料の支払い通知は毎月22〜23日頃に届きます(もっと遅いところもあると思います)。ここから月末の31日とかまでに銀行に行くかペイジーで社会保険料の振り込みを済ませなければいけません(この通知がなければ支払いができません)。
問題はバーチャルオフィスを利用していると社会保険料の通知が届くのが遅くなってしまうこと。
一旦バーチャルオフィスに通知が届き、そこから転送されたり取りにいくことでタイムラグが生じますね。
社会保険料の支払いまでに通知が転送されるかやきもきするところはあると思います。
社会保険料を自動引き落としにしておけば良いのでは?
社会保険料の自動引落ができる法人銀行口座は数少なく、今のところGMOあおぞらネット銀行くらい。法人銀行を開設するには審査があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
【完全解説】法人口座は必要?どこがいい?マイクロ法人の銀行口座選び
実際社会保険料の支払い期日が過ぎてしまってもお咎めはないみたいなのでそこまで深刻にならなくても良さそうですが…。
マイクロ法人でバーチャルオフィスを借りた方がいい人
上で解説したメリットデメリットをまとめた上で、バーチャルオフィスを借りる方がいい人は以下になります。
- 自分の住所が公開されるのが嫌な人
- 住所や法人名が知られやすい(不特定多数が相手の)ビジネスモデルの人
- 住所が賃貸で法人住所として使えない人
- 見た目や権威性が大事な業種の人
- 定期的に転居していたり、今後転居の予定がある人
マイクロ法人でバーチャルオフィスを借りなくていい人
一方でマイクロ法人としてバーチャルオフィスを借りる必要がない人は以下です。
- 自宅の住所が公開されても気にしない人
- 法人名の露出が少ない業種の人
- 今後転居の可能性が少ない人
マイクロ法人のバーチャルオフィスを選ぶ条件とおすすめ
マイクロ法人のバーチャルオフィスはどういう基準で選べばいいの?
バーチャルオフィスを選ぶ条件
マイクロ法人でバーチャルオフィスを選ぶ際の基本的な条件は以下です。
- 法人登記が可能であること
- 郵便物の転送サービスや破棄サービスがあること
- コストが安いこと
バーチャルオフィスは法人登記がOKなサービスを選ぶ必要があります。
また、法人住所へ税務署や年金事務所からの通知が届きますし、法人住所が公開されることからDMも結構届きます。
郵便物の転送サービスはどのバーチャルオフィスでも大体ありますが、不要なDMをわざわざ転送されると転送料が別で取られてコストがかかるので、届いたDMなど不必要なものを破棄してもらえる破棄サービスがあるところを選んだ方が良いです。
バーチャルオフィスが住んでいるところの近くにあり、直接郵便物を取りに行けるなら良いですが、地方や大手ではないバーチャルオフィスは結構割高で月に2,000円以上が当たり前の相場です。
都内大手のバーチャルオフィスを選んで最低限のサービスで安く借りるのが最適解かなと思います。
マイクロ法人宛の郵便物ってどのくらい届くの?
行っている事業によりますが、マイクロ法人宛に届く郵便物はDMなどの不必要なものを除くと以下になります。
- 社会保険料の納入通知(領収書含む):月一回
- 源泉所得税、算定基礎届、決算の通知:年に数回
設立当初は設立関係でこれ以外のものが届くのでこれより多くなると思いますが、起動に乗れば届く郵便物は大した量はありません。
社会保険料の通知は50g以下の郵便物で、源泉所得税、算定基礎届、決算の通知は大きい封筒で届きます。
条件を満たした格安のバーチャルオフィスおすすめ(週一郵便物転送)
上に紹介したマイクロ法人に適した条件で、安いバーチャルオフィスを探すと以下の5つがありました。
- バーチャルオフィス1(基本プラン):月1,480円
- レゾナンス(バーチャルオフィスコース週一転送プラン):月2,850円
- GMOオフィスサポート(週一転送プラン):月2,750円
- 京都朱雀スタジオ(朱雀なえもんコース):月3,300円
- スタートアップ(Aプラン):月1,740円
※月額+週に一度郵便物(50g以下)を転送してもらう想定で比較。
詳細にサービスを比較してみると以下のようになります。
バーチャルオフィス1 | GMOオフィスサポート | 京都朱雀スタジオ | スタートアップ | ||
プラン名 | 基本プラン(年一括) | バーチャルオフィス 週一転送 | 週一転送プラン | 朱雀なえもん (法人コース) | Aプラン |
オフィス場所 | 渋谷・広島 | 渋谷等都内数カ所 | 渋谷・銀座等多数 | 京都 | 東京都港区・渋谷区 |
法人登記 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
月額 | 880円 | 1,650円 | 2,750円 | 1,100円 | 500円 |
入会金 | 5,500円 | 5,500円 | 0円 | 6,600円 | 5,000円 |
郵便物転送 | 月4回(50gまで150円) | 週1回(100gまで300円) | 週1回(150g以内は無料) | 週一回(550円/回) | 週1回(200円+実費) |
郵便物引取 | ○(無料) | ○(無料) | ○(無料) | × | ○(1,000円) |
郵便物破棄 | ○(無料) | ○(無料) | ○(月1,000円) | ○(無料) | ○(DM無料・他100円) |
簡易書留受取 | ○(転送料のみ) | ○(300円+転送料) | ○(660円) | ○(転送料のみ) | ○(300円+転送料) |
会議室利用 | ○(1,100円/1h) | ○(1,100円/1h) | × | × | ○(400円〜) |
備考 | 来客対応システム無料 | デポジット1,000円 | 3ヶ月無料 | 電話番号利用が無料 | |
詳しく見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
マイクロ法人でバーチャルオフィスを使う場合、月額料金だけでなく郵便物転送料などが上乗せされます。
月額料金の安さだけで選んではいけない…
- 不必要なDM等は破棄してもらって
- 必要なものだけを最小限転送してもらって
- トータルのコストが安いもの
と考えると一番コスパが良いのは「バーチャルオフィス1」です。
月額料金が安い上に、不必要な郵送物は無料で破棄してもらえるので転送料が抑えられます。
毎月受け取る社会保険料の通知のみであれば150円、算定基礎届けなどの重めの郵便物を受け取る場合でも500円くらいには収まりそう。実質毎月支払う月額は1,030円〜1,500円程度と格安になります。
都内に住んでいて、近くに大手のバーチャルオフィスがある人は無料で郵送物の引取りができるので、転送料がかからずにコストを最安に抑えられますね。中でも「バーチャルオフィス1」は月額が安いので最安となります。
\コスパは最強!/
月一郵便物転送で料金が安くなるところも
郵便物の転送は週1でなくて月1でいい!
月一の郵便物転送で比較すると月額料金も変わってきます。
それで比較すると以下のようになります。
- バーチャルオフィス1(基本プラン):月1,030円
- レゾナンス(バーチャルオフィスコース月1転送プラン):月1,290円
- GMOオフィスサポート(月1転送プラン):月1,650円
京都朱雀スタジオ(朱雀なえもんコース):月1転送できないスタートアップ(Aプラン):月1転送できない
※月額+月に一度郵便物(50g以下)を転送してもらう想定で比較。
この場合もやっぱりバーチャルオフィス1がコスパ良しですね。
法人口座の審査に通りやすい!レゾナンスの月一プランもおすすめ
マイクロ法人の運営をしていくにあたっては「法人銀行口座」があると便利。
マイクロ法人に法人口座は絶対必要なの?
最悪法人口座がなくてもマイクロ法人は運営できますが、社会保険料の引き落としなどは法人口座でないとできないため、法人口座を開設するのがおすすめです。
しかし法人口座は「審査に通りにくい」「社会保険料の引き落としができない銀行もある」などよく選んで、審査にも通るような工夫が必要です。
マイクロ法人の銀行口座のおすすめはGMOあおぞらネット銀行です。
バーチャルオフィスのレゾナンスは、このマイクロ法人におすすめのGMOあおぞらネット銀行を紹介してくれるサービスがあります。
法人銀行の口座は審査が厳しいので受かるかヒヤヒヤ…。
レゾナンスの銀行紹介サービスを使えば、かなり高確率で銀行審査に通るので、レゾナンス×GMOあおぞらネット銀行をセットで申し込むのも良い方法だと思います。
レゾナンスの月一プランならば一番安いバーチャルオフィス1と比べてもそんなに値段変わらないよね。=
レゾナンスでは紹介コード【Tcy-D】を入力して申し込むと、入会金が1,000円引きになりますので使ってくださいね。
\法人口座が通りやすい!/
まとめ バーチャルオフィスは法人設立前に契約がおすすめ
バーチャルオフィスは法人登記申請の前に契約を済ませておく必要があります。
登記申請の書類には法人住所を記入するため、マイクロ法人の設立が決まったらまずは法人住所について決めて契約を進めておくとスムーズです。
住所使用や郵送物管理など最低限のサービスで良い場合、バーチャルオフィス1がコスパ最強ですが、自分のビジネスでどこまでのサービスが必要かよく考えて探してみてください。
バーチャルオフィス1(一番おすすめ)
レゾナンス(法人口座開設に有利!)
GMOオフィスサポート
京都朱雀スタジオ
スタートアップ
参考になれば幸いです!
マイクロ法人の作り方完全解説記事はこちら
今回は以上です!
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